諏訪アマチュア無線クラブの災害時医療通信訓練 DMRCs

諏訪地域災害時医療通信訓練

諏訪地域の防災に役立つクラブを目指して活動する諏訪アマチュア無線クラブとして、毎日曜日の21時〜防災訓練(ロールコールを実施)を行っています。

諏訪地域災害時医療通信支援協力会 第1回 講習会

講習会案内文より転載

平成25年5月7日

諏訪地域災害時医療対策委員会の委託により本協力会を設置するにあたり
災害時医療の関わる基本的事項の確認を行う目的で講習会を行います

 

講習会に参加された方に受講修了証と共に委託状、災害時医療通信支援員証の発行を行う予定です。

 

主催:諏訪地域災害時医療対策委員会

 

講習会期日 5月19日 午後1時(受付12:45より)〜 約2時間 

 

講習場所 諏訪郡医師会 大会議室
  住所: 〒392-0017 長野県諏訪市城南1丁目2623?1 電話:0266-52-1044

 

 

講習対象 各地域アマチュア無線クラブ賛同者 他

 

受講対象予定 約20名

 

参加費用:無料

 

 

講習内容
@諏訪地域の災害時医療の概要(DMATの概説と関わり含む)
A災害時医療に必要な専門用語と略号・分類について(JCS・トリアージ含む)
B災害時医療に関わる国内電波法規の確認
C災害時医療通信運用の確認・補足事項
Dデモンストレーション

 

 付記:部分参加は出来ませんのでご了承下さい

 

講習会世話人
諏訪地域災害時医療対策委員会 緊急通信担当
富士見高原病院 診療部長・救急災害担当
  後藤 敏 (JA0TYT)

諏訪アマチュア無線クラブ受講修了者

  1. JA0AXS
  2. JA0BST
  3. JR0OJD
  4. JH0JVR
  5. JA0CDV
  6. JA0BQS
  7. JR0RLH
  8. JS1FDO
  9. JA0HVB

医療通信訓練スナップ写真

講習会の様子です

諏訪アマチュア無線クラブの災害時医療通信訓練 DMRCs

 

諏訪アマチュア無線クラブの災害時医療通信訓練 DMRCs

 

諏訪アマチュア無線クラブの災害時医療通信訓練 DMRCs

 

諏訪アマチュア無線クラブの災害時医療通信訓練 DMRCs

 

通信訓練の様子です

諏訪アマチュア無線クラブの災害時医療通信訓練 DMRCs

 

諏訪地域災害時医療通信訓練
諏訪中央病院

 

諏訪アマチュア無線クラブの災害時医療通信訓練 DMRCs
諏訪市医師会館

 

諏訪アマチュア無線クラブの災害時医療通信訓練 DMRCs

 

諏訪アマチュア無線クラブの災害時医療通信訓練 DMRCs

 

諏訪アマチュア無線クラブの災害時医療通信訓練 DMRCs
諏訪日赤

基本用語

JA0TYT 後藤先生(富士見高原病院)のメールより転載

「バイタル」:バイタルサインの略です。

日本語で言えば生命徴候ですが日本語で言う人はいません
一般的に体温・血圧・脈拍数・呼吸数・動脈血酸素飽和濃度(サチュレーション)
を指しています。意識レベルを加えて言うこともあります。
略号は 体温:BT ・血圧:BP ・脈拍数:P ・呼吸数:R
・動脈血酸素飽和濃度(サチュレーション):SPO2 で表現します。

 

JCS

意識レベルの表記方法の一つ。JapanComaScaleの略です
意識清明の人は0点 全く意識も反応も無い人は300点です。
以下は詳細で参考としてください。

 

1桁:刺激しなくても目を空いている
  • 1点:何となくぼーっとしている。
  • 2点:ここがどこか、周囲の人が誰か分からない(見当識障害)
  • 3点:自分の名前・住所が言えない

 

2桁:刺激しないと目を閉じてしまう
  • 10点:普通に呼びかけると目を開くがすぐ閉じてしまう
  • 20点:大声で呼びかけるとやっと目を開けるがすぐ閉じる
  • 30点:痛み刺激をしてやっと目を開ける。すぐ閉じる

 

3桁:刺激しても閉眼したまま
  • 100点:痛刺激で払いのけ運動をする
  • 200点:痛刺激でしかめ顔・手足をやや動かす
  • 300点:全く反応がない

ロードアンドゴー

外傷の症例で生死にかかわる危険な状態
であり直ちに搬送に必要があるとの合い言葉。

 

トリアージ

災害時医療では傷病者が圧倒的に多いので
医療機関では診きれないのが当然。

 

残念ですがどんな人でも平等には診られません。
そこで傷病の程度からクラス分けをして優先順位をつけ、
優先順位の低い方は制限をするのもです。

 

「トリアージ」はフランス語の「トリアー」からきている用語で
「選別」の意味。羊毛やコーヒー豆の選別をしたものと言われています。
さて災害時の医療では傷病者を「4つに」分けます

 

4つの色分けをして緑・黄色・赤・黒とします。

「緑」は軽傷で「その場では」治療を必要としないもの。
「黄色」はその場での治療は必要ではあるが若干の時間的猶予があるもの。
「赤」は直ちに加療しないと生命が脅かされるもの。つまり最優」

 

既に死亡と考えられるもの。と
その場ではかろうじて生きていると判断されても
生存の望みがほとんどないもの。で

 

普段ではすぐ対応しますが災害時には
あきらめざるを得ないのです。
現場では歩ければ「緑」とします。

 

「呼吸が無」ければ「黒」
「黄色」と「赤」は意識・呼吸・脈拍で分けます。
「赤」は緊急搬送・緊急対応が必要。
黄色は待機します。

 

 

「トリアージ」の結果は現場でトリアージカードに記入。
トリアージ区分はトリアージカードのカラー部分の切り取りで表現します。

 

トリアージは平等にするために基本一人の専門職
(救命士・看護師・医師)で行いますが
病状変化があるうるので反復して行います。

 

また搬送など場所が変わると「セカンドトリアージ」
として再度トリアージします。「セカンドトリアージ」では
基本医師が器具も使って行います。

 

担当する災害現場の通信では
氏名・年齢・傷病名などとともに
トリアージ区分(色)を報告します。

 

その意味合いを通信担当者が理解していることが
正確な通信内容につながります。